海外山登りブログ

アラサー。2016年12月キナバル山、2017年1月キリマンジャロ、8月エルブルース登頂、12月アコンカグア敗退。2018年9月マナスル登頂。2019年エベレスト狙います。

Day4 休養日

   今日は休養日。9時ごろプジャ(祈祷)にお坊さんのところに行く。このお坊さんは30年カトマンズで修行して、2年前に出身地のこの村に戻ってきて庭も合わせ約16坪の敷地から一切出ないで修行している。我々が下山するまで毎日祈ってくれるとのこと。

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     午後は漫画や映画見てダラダラ。昨日、右太ももの裏を何故か痛め今日も若干痛く気分が下がる。明日はいよいよBCに向け出発。

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Day3 サマ3550m→4200m→サマ

    今日も高所順応の為4200mぐらいのお寺までハイキング。道中ヤクと会うが我々が近づくとすぐに逃げていく。相当しごかれてるのだろう。道中ヤクの巨大な水状のうんこを10回は踏んだ。村や寺に向かう道は家畜のうんこだらけでうんこを踏む事には慣れた。寺では取れたてのヤクのヨーグルトを振る舞われ、少し頂いた。味は少々しょっぱい砂糖無しのヨーグルトといった感じで懸念した食あたりもなし。

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    帰りは野口健の立てた学校に寄って学校の様子を見学。生徒数は約60人ほどで、子供達の表情も一様に明るく野口健の功績を肌で感じとった。今後は野口健「さん」と呼ぶことにしよう。宿に帰ってから500円払いシャワーを浴びてスッキリ。

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Day2 サマ3550m→4100m→サマ

   午前中は高所順応の為に4100mぐらいのところまでハイキング。宿を出る時、ロバが何頭かロッジの玄関にいたのでロバ使いにどかすようにHガイドが促したところロバ使いは腹と顔付近に強めの蹴りをかましてどかしていた。少々ショッキングだったが、彼らにとっては所詮家畜なのだろう。ヤクやロバ、馬は人間が近付くと逃げていく。暴力でしつけられたのだろうが、動物の知能でしつけるにはそれしか無いのだろう。

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    午後はひたすらDLしたテラスハウス東京編を見る。噂のりこぴんはまだ出てこない。食事はかなりおいしい。

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Day1 カトマンズ→サマガオン村(3550m)

   今回のメンバーは日本人のHガイドの元、私と70歳のYさん、60代のIさん、50代女性のKさんでみなさん海外登山経験は豊富だ。直近だとYさんとIさんは7000mのムスターグアタ、Kさんはエベレストの途中まで。

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   朝ヘリに乗って、1時間ほどで3550mのサマの村に着く。昼は日本食専門の料理人シェルパ日本食を食べてから、1時間ぐらいのハイキング。着いてから下痢と嘔吐が止まらない女性のKさんは宿で休養。下のカトマンズで当たったのだろう。我々のシェルパ頭のペンバとも挨拶。日本語も話せて、イッテQにも出たらしい。頼もしい

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エルブルース最終日

   深夜12時だが、気温は0度程で思ったより暖かい。頂上付近のところにフィックスロープのところがあり、今日から腰にハーネスやカラビナ、スリングを付ける。要は滑落の危険がある場所があるにロープが固定さてているので、そこに自分の腰に付けたロープを結んで登る。始めて装着したが、ガイドが付けてくれるだろうから問題はないだろう。そして、雪上車にいざ乗り込み出発。

 

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     30分ほどして、出発地点の4700mパスツーコフ岩に到着。まずはここから2時間掛けて300mほどの急登を登る。

 

     地獄だった。傾斜はもちろんだが、狭い道の為か1時間に1回しか休みが無く、ダンベルスクワットを休み無くやらされている感じだ。ダブルのブーツとアイゼンで片足2キロ強あるので、それもツラさを増幅させる。あまりにキツすぎて、わざと転げ落ちてリタイアしようかと思ったぐらいだ。しかし進むしか道は無く、心を無にする作戦や奴隷なりきり作戦もしたが、足首の裏の筋肉があまりにキツすぎて「キツイ」で2時間が埋め尽くされた。そして、やっと急登をクリアし、次はトラバースに突入。この図の④から5416mのところだ。

 

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      ここはさっきの急登よりはましで普通にきついぐらいだ。フィックスロープのところもガイドが付けてくれ、危なげなく通過。2時間ほど歩いていくと、酸素が薄くなっていくせいか息切れが激しくなり、頭痛とめまいもしてきた。これはまずいと思い、ダイアモックスを飲むとある程度は楽になった。1時間ほど歩き、5416mの踊り場みたいなところに到着し、そこで小休止。最後の頂上アタックに向け、カロリー補給や重い装備はここにデポしていく。

 

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      最後の方は一歩一歩がきつかったが、なんとか2時間ほど登り5642mの頂上まであと10mといったところで、私の前を歩いていた参加者が先に到着した仲間とハイタッチしているのが見え、私も仲間とハイタッチしたい一心で最後の力を振り絞り登り、ヨーロッパ大陸最高峰に到着!

 

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     しかし、残り数mの彼らのところまでいく体力は無く、マラソンの川内ばりにその場に倒れ込みハイタッチする事はできなかった。頂上では、15分ほど滞在しすぐに下山。帰りは2時間半程で下山できた。結局、登りは8時間で計10時間半。速い参加者のグループだけで行けば、8時間ぐらいだっただろう。

 

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      今回の登山でわかった弱点としては、急登に弱いこと。今後は走り込みのスピードを上げたり、ランニングマシンの傾斜を上げる等して対策していくつもりだ。

次回は年内に南米大陸最高峰6962mアコンカグアを狙いたい。ガイドいわくキツさレベルでエルブルースを5だとすると、アコンカグアは10らしいのでがガチでトレーニングするしかない・・。

 

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エルブルース4、5日目

4日目

 

    今日はテレスコルの村からリフト、ロープウェイ、雪上車を使用して自分の荷物やパーティの食糧等を荷揚げしていく。キリマンジャロではこれらはポーターの仕事だったが、エルブルースでは自分たちでする。各動力の間を運ぶのはかなりの重労働だった。

 

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そして、昼過ぎにコンテナ3900m小屋に到着。ここで2泊した後、深夜にアタックする。

 

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この日は天気も良かったので、4100mの岩場まで往復2時間の高度順応。アイゼンの結び方が逆という超初歩的なミスを犯すも、それ以外は何事も無く無事ハイキング終了。夜になっても気温は3度程でかなり暖かく過ごしやすかった。

 

5日目

 

     今日は朝5時出発で登り3時間掛けて、4700mのパスツーコフ岩まで行く。ここのサイトがわかりやすいので、画像を転載させていたただきます。

https://www.dac-group.co.jp/7dac/04.html

 

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      ちなみパーティの配置としては一番先頭がロシア人ガイド、二番目に一番遅い人、三番目に次に遅い人となる。これは遅い人のペースに合わせるということで、もちろん私は二番目だ。スタート30分後ぐらいには女性が足に痛みを訴え、立ち止まる場面があった。どうやら靴が合わず、足の皮が剥けていたみたいだ。私なら間違いなく引き返すが、この女性はそれでも行くと言う。日本人ガイドがテーピングの緊急措置をし、歩みを再開する。さすが、ここまで来るような女性は気合いが凄い。 

 

 

     

       そんなこんなでパスツーコフに到着し、30分ほどゆっくりする。それから下山し、小屋には1時ごろ到着。ダイアモックスと高度順応の日数もしっかり取れた事で若干の食欲不振はあるが、頭痛は無し。しかし、明日の最終アタックへの不安もありかなり憂鬱な状態続いていた。5000mぐらいまでは雪上車でいける予定だったが、今年は雪が少ないということで、雪上車が4700mパスツーコフ岩までしか行けず、そこからの約300mがかなりの急登らしく2時間ほどかかるらしい。厄介な体力削りが追加されたが、考えても仕方無いので、何も考えないようにするしかない。

 

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        明日の深夜12時アタックに向けて、早めに床に着く。

 

 

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エルブルース1、2、3日目

      エルブルースの麓にあるテレスコル村までがかなりの旅路となった。成田から北京で4時間、乗り継ぎ3時間、北京からモスクワまで8時間。初日はモスクワ空港の近くに泊まることに。そして、2日目はモスクワ空港から国内線でミンボディ空港へ3時間。そしてそこから車に3時間乗って、夕方に標高2000mのテレスコル村に到着。移動には丸二日要した。道中はツアーの参加者に1人の荷物が到着地の空港に届かない等のトラブルもあった。結局荷物は出発の日になって、届かず彼は現地でレンタルするはめになってしまった。

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       そして、3日目の朝を迎えた。今日の行程はロープウェイで一気に3500mまで上がり、3900mの小屋まで行き、またロープウェイまで戻り宿泊していたテレスコル村まで降りるという高度順応の為の日だ。パーティは参加者9人、ガイド2人の大所帯。私の予想では速いグループと遅いグループに自然と別れると思っていた。もちろん私は後者の方だ。10分ぐらい歩いたところで、想定外の事が起きていることに気付いた。遅いグループが私しかいないのだ。頑張って付いて行こうも、息切れが激しく登りが急で足首の筋肉が痛い。これ以上、頑張ると高山病になるし、筋肉痛になって初日にリタイアということなりそうなので、周りは気にせずゆっくり行くことに。そんなこんなで ビリの座は頑なに死守し、3900mの小屋まで到着し呼吸もだいぶ楽になっていた(8割はダイアモックスおかげだろう)。

 

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      エルブルースは最後の方がかなり急登らしいのだが、下っている途中参加者に「今日に登りの急登きつかったですねえ」と、話し掛けると「え?急登なんてありましたか?」との答えが・・。今回のメンバーは全員海外登山の経験があり、かつ日本の山の経験が豊富らしい。やはり6000m級の雪山になると一気に参加者のレベルが上がる感じだ。なんとか食らいついて行きたい。

 

     明日はいよいよエルブルース山中の3900m山小屋へ。

 

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