海外山登りブログ

アラサー。2016年12月キナバル山、2017年1月キリマンジャロ、8月エルブルース登頂、12月アコンカグア敗退。2018年9月マナスル登頂。2019年エベレスト狙います。

キリマンジャロ5日目 4673mバランコキャンプ〜5895mウフルピーク〜3100mムウェカキャンプ

    夜11時に起こされ、軽く食事を取り出発の準備をする。4時間ぐらいしか寝れてない。そして12時にスタート。

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キツイ  しぬ  帰りたい  眠い

 

    歩きながら、来た事を後悔していた。引き返したくても、暗闇で下るのもきつそうだから進むしかない。連れは眠りながら歩いていて、何度も倒れそうになっていた。幻覚で岩がテントにも見えた。高山病の症状は人によって違うようだ。富士山でも幻覚を見たので、どうやら幻覚癖があるみたいだ。道は終始、自転車の坂道を漕いでる感じで15分歩いては岩に座って休む。ガイドが長く休むなと何度も言ってくるが、「もうちょっと休まなきゃ歩けない」「行くぞ」20秒無視……………私「オーケー、アイムレディ」の繰り返し。

 

https://m.youtube.com/watch?v=JMMkbcqMEXQ

イッテqキリマンジャロ頂上アタック

   

    ただひたすら前を行くガイドの足元を見ながら歩く。何も考えず、機械のように足だけ動かす。昔の奴隷もこんな感じだったのだろうか。5時間半ほど歩いた後、ガイドが「almost there!」と何度も言い始めた。ようやく着くかと思い、連れを見ると涙を流している。苦しすぎて息が全然できないらしい。そして、ようやく頂上に到着!

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      と思って写真を撮ってたら、他の登山客は先にどんどん進んでいく。ガイドに聞いたら頂上まであと1時間だという。almost thereって言われたら普通頂上だと思うだろう。ここで連れが休んでいると、ガイドが「さあ早く行くぞ」言うと、連れが「あなたが急げ急げ言うから、こっちはまともに息が出来ないのよ!」と反論した。そしてガイドは「OK….もうちょっとだけ休もう」。終始急かされたが、意味がわからなかった。

 

      いつの間にか空は明るくなっていて、暗闇よりはいくらか気が晴れる。何度も休憩しながら、ようやく本物の頂上に朝7時に到着。頂上から見る景色は最高だという気力も無く、記念写真だけをとってささっと下山開始。

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     下ってる途中、前日にあった日本人らしき女性とすれ違うが向こうもこっちも死にそうな為、会話無し。男がいなかったが、高山病で下山したのだろう。ちなみに2時間後、彼女は颯爽と私を抜かしていった。

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    足の筋力がが機能しない中、3時間かけ元のキャンプに戻った。そこで1時間休憩し、4時間掛け,最終宿泊地である3100mムウェカキャンプに到着。疲れがピークに達していたので、人から声を掛けられても何も答える気力はなかった。疲れ過ぎて、ストックを岩にぶん投げたい衝動が何度もあったが、我慢した。

 

     あまりにも疲れていたので、食事をした後はすぐ寝た。

 

 

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