キナバル山2日目
私は数回起きたが、よく寝れた。O君は1時間に10分ぐらいある私のいびきで一睡もできなかったようだ。前回のキナバル山も同行者にいびきがうるさいと起こされたがこればっかりはどうしようもない。Y君はずっと寝ていてまだ体調は悪いらしいが気合いで登ることに。さすが大学野球までやった男だ。
軽く食事を取り、2時半に出発。頂上が4080mで3時間かけて登る。900mを3時間で登るのだから、傾斜がかなりきつい。富士山坂をジグザグ登っていくのに対し、キナバル山の頂上アタックは45度の坂や階段、岩を登っていく感じだ。O君は気温0度の中、ダウンも着ずに薄手の服2枚だけで登っていく。私は完全防備でダウンの中に何枚も着込んだが、速乾性の無い下着だったので逆に汗冷えし、かなり寒かった。そんな私を心配してO君は「僕は暑いので、僕のダウン貸しましょうか?」と言ってきたが、寒さに慣れる為断った。道中、ダイアモックスのせいか下痢気味の状態でのすかしっぺが止まらず、後ろのY君が気付いてないか心配だったが、後日聞いたところ気付いていたらしくかなり臭かったらしい。
頂上が近くになり足をかける岩がどんどんでかくなり、ちょっと登るだけでかなりの労力がかかり酸素を薄くかなり苦しい。1分登るたびに30秒休憩する感じだ。それでもなんとか私とY君は5時30分頃頂上に到着。頂上には先に行ったO君がいて、20分ぐらい待っていたらしい。ダウンを着て身をかがめ、寒さで死にそうな感じだ。彼が私にあの時ダウンを貸してたらと考えると・・
頂上では寒さの為、滞在時間はそこそこにし下山。13時頃スタート地点のゲートに着いて終了。翌日の今、筋肉痛がひどく階段もまともに降りれないぐらいだがキリマンジャロへの良い練習となった。