海外山登りブログ

アラサー。2016年12月キナバル山、2017年1月キリマンジャロ、8月エルブルース登頂、12月アコンカグア敗退。2018年9月マナスル登頂。2019年エベレスト狙います。

Day11 BC4800m→C1(5600m)

    今日は初めての熟睡。今までは喫茶店で銃撃される夢や溺れ死ぬ夢などネガティブな夢しか見なかったが、今日は京大に替え玉受験で受かって学園生活をスタートする夢。何故か元同僚も何人もいて、「みんなには内緒にしてね」と言う謎の夢。

 

     朝Spo2を測ったら、80%の脈拍72。今までのベストスコア。C1まで問題なくいけるだろう。C1 5600mまでは5時間程で行けたが、予想通りのきつさ。酸素が薄すぎてお湯を飲んだ瞬間、その瞬間呼吸が止まるので「ゼェーハーゼェーハァー」する。50mダッシュしたのと同じ。途中でマナスルの頂上からパラグライダーでポカラまで行くんだという欧米人の女性とシェルパと出会う。冗談では無いだろうが、ポカラまで行けるのか?朝からずっと雪。

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(C1キャンプ。左の先っちょが頂上で右寄りのトレースから向かう)

Day10

    今日はC1に一泊の予定だが、朝の段階でSpo2 54%  脈拍110。ちなみに脈拍は何もしてない状態だと60台で110台とはランニングしてるような状態で非常にまずい。ちなみに70歳のYさんはSpo2 70%の脈拍70とかだ。熱と下痢は収まり、なんとか行けるかなと思ったが朝みんなと一緒にスタートしたが足が全然上がらない。足の筋力が50%ダウンした感覚だ。開始1時間で無理矢理、昼飯やキットカットをかきこむが回復せず。ここで私だけ引き返すことになり、明日シェルパと行く事になった。帰ってからとにかく食べた。ちなみにBCはみぞれ混じりの雪が降り出した。

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Day7 BC4800m→5400m→BC

   今日は高所順応でC1(5600m)の近くの5400m付近まで6時間掛けていく。ここからクレパス帯(氷河の裂け目の落とし穴)になるので、フィックスロープに自分のロープを掛けて渡っていく。これで落ちてもロープが繋がって底まで落ちなく済む。帰りに一回アイゼンのヒモに足を引っ掛けて大ゴケした。これがクレバスの前だったら終わってた。山からの警告だろうか。

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     夜に体調を崩した日本人がサマからカトマンズのフライトで墜落して亡くなったニュースを聞く。我々が乗ってきた2日後で帰りもそのヘリに乗らなければいけない。自分がどれだけ危険なところにいるか確認させられた。正直なところかなり気分が滅入った知らせだった。

 

    ちなみにこの後のフライトでwifi業者が来る予定だったが、この影響で急遽来ない事になり1ヶ月間インターネットができない事が確定した。

Day6 BC4800m→5100m→BC

   夜は息苦しくて、1時間に1回は起きた。この日は高所順応で5100mのクランポンポイントまで行く。クランポンポイントとはその名の通りクランポン(アイゼン)を履き替えるポイントで氷河と土の別れ目だ。頭が若干痛く、イブクイック頭痛薬を飲む。あまりコンディションは良くない

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(誕生日にはケーキが振る舞われた)

Day5 サマ3550m→BC4800m

    今日はBC(4800m)へ向け出発。サマガオンの村が3500mなので、標高差1300mの長丁場。高山病にならないようにひたすらスローピッチで歩く。道中は荷物を繋がれた馬や村から荷物をBCに運んでる村人に追い越される。エベレスト街道と違い、サマ村〜マナスルBCはポーターに運ばせる事は許されず、村人に賃金を払ってしか荷物は運べず、更に年々賃上げが進み、ネパールの中ではかなり高い区間となってるらしい。統括している胴元がかなり優秀なんだろう。

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(荷物を運ぶ村人たち)

 

    途中で荷物を何を持ってない白人とネパールの人のハーフだと思われる女性に笑顔でナマステと言われ追い越される。浅黒い肌に彫りの深い目だ。どういう人か気になっていたらBCの別のテントで作業しているのを見かけた。どうやらコックかポーターのようだ。

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    BCまでは6時間掛けてきた。若干頭痛がしたが、高山病対策の息を思い切り吐く呼吸を繰り返して回復。しかし、夜にSpo2(血液の中の酸素の割合)を測ったところなんと54%。ちなみには平地では一般的に95〜100%で他のメンバーは70〜85%。ガイドにもこんな低い数字見た事無いと言われる。これからが不安になる。

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